総領事のご挨拶

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 駐青島日本国総領事として着任いたしました中原邦之(なかはら くにゆき)です。1980年に外務省に入省して以来、中国の専門官として、瀋陽、香港、北京、広州など中国各地に勤務してきました。山東省へは、北京から出張で訪れたことがあり、海に面した清々しい都市との印象がありました。このたび、青島に赴任できたことを嬉しく思います。
 日中関係は最も重要な二国間関係の一つであり、特に我が国と山東省とは地理的に近く、歴史的にも、経済的にも深い関係を有してきました。山東省で活躍される在留邦人や日系企業を支援しつつ、両者の交流をさらに促進するために、特に以下の点に力を入れていきたいと考えています。
 
在留邦人の皆様の安全確保
 山東省に駐在される邦人の皆様の安全を守ることは当館の責務です。山東省は比較的治安の良い、住みやすい地域と聞いていますが、近年拡大する国際テロの脅威は他人事とは言えず、また、鳥インフルエンザや大気汚染など、健康、衛生をめぐる環境は日本国内でも高い関心を集めています。在留邦人の安全確保と生活環境の向上のために、中国地方政府当局との関係を緊密にしつつ、治安、衛生に関する情報発信を強化し、良質な領事サービスの提供を継続していきます。
 
日系企業の権益保護
 山東省には多くの日系企業が進出され、我が国と山東省との間では盛んな貿易が展開されています。海外でのビジネスは制度、法律、商習慣等の違いから予期せぬトラブルが発生しうる一方、適切なビジネス協力は、日系企業と現地の双方に利益と活力をもたらします。当館としても日本人会や日本貿易振興機構と連携しつつ、各種日系企業支援サービスの提供による日系企業の権益保護に努め、我が国と山東省との間の経済貿易交流の促進に貢献したいと考えています。
 
我が国と山東省との各分野における交流促進
 査証発給条件の緩和に伴い、ここ数年、山東省から日本を訪問される方の数は増加の一途をたどっており、訪日経験者の多くが日本に対して好印象、親近感を感じています。こうした日本文化、日本人と直に接する実体験が、日中関係の改善のためには必要不可欠です。
私が着任した2018年は、日中平和友好条約締結40周年という節目の年に当たります。この記念すべき年を契機とし、山東省との経済、文化等多分野における交流を一層促進し、相互理解の増進に貢献したいと考えています。
 
 当館は、2009年に開設された中国で最も若い日本公館です。上述のような目標を達成するために、皆様のご意見、ご提案、ご批判に真摯に耳を傾け、良質な業務の提供、有益な事業の展開に誠心誠意努めてまいる所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
 

                                                                                   2018年2月
                                                                             駐青島日本国総領事
                                                                                    中原邦之