平木場弘人・在青島日本国総領事挨拶
本日は天皇誕生日祝賀レセプションにご臨席を賜り、心よりお礼申し上げます。天皇陛下におかれましては12月23日に80歳のお誕生日をお迎えになられます。天皇陛下の御誕生日を心からお祝い申し上げます。
本日ご来場頂きました皆様は、日本と山東省との友好関係の発展のためにご尽力されている方々でございます。この機会に、深く感謝申し上げます。
この1年を振り返ると、日本と山東省との間で、様々な交流が行われました。3月には、青島日本人会等によりジャパンブランド展が開催され、日系企業のブランドや日本観光が紹介されました。8月にはキャラクター大国ニッポン展を開催しました。10月には中国日本語教育研究会山東分会が成立しました。11月には青島日本人会、当館等による青島ジャパンデイが開催され、日系企業のブランドや日本観光の紹介、茶道や和服など日本の伝統文化の紹介が行われました。また、11月には、国際交流基金と山東師範大学との協力により、済南日中ふれあいの場が設置されました。これらの活動はいずれも極めて有意義なものであり、中国側、日本側の関係者の皆様のご尽力、ご協力に心から敬意と謝意を表します。
青島日本人会の活動で、この機会に私が言及したいもう1つのことがあります。青島日本人会は10月に青島石老人海水浴場の清掃ボランティア活動を行いました。中国人の方とともに、約1時間半にわたり、ゴミを拾いました。私はこの活動は、中国に住む日本人や日系企業の気持ちを表した、大変素晴らしい活動であると思います。青島日本人会の皆様に心から敬意を表します。
日系企業は長年にわたり、雇用や納税等を含め、山東省の経済発展に大きく貢献しています。例えば、日系企業は中国で直接・間接合わせて1000万人以上雇用していると言われています。日系企業に駐在されている方は多くの中国の方と密接に協力しながら、大変有意義な仕事をしておられます。日系企業が安心して安定的に活動できる状況を心から望みます。
今年は日中平和友好条約締結35周年にあたります。戦後日本は一貫して、平和愛好国家として、アジアの平和と繁栄に大きく貢献してきており、また、これまで30年以上にわたり約2190億元にのぼる対中国経済協力を実施し中国の経済発展を支援するなど、日本は中国との関係を重視し、両国関係の発展に努めてきています。私は、より多くの中国の方が日本についての見聞を広げ、日本についての理解を深めることを望みます。そうすれば、日本に対する見方は変わると思います。当館は日本人と中国人との交流、相互理解の促進のために今後とも全力を尽くしていきます。ご在席の皆様のご協力を宜しくお願い申し上げます。
結びに、日本と山東省との関係の発展、ご在席の皆様のご健勝とご多幸を祈念して、私の挨拶と致します。本日は日系企業の方に日本の食品や飲料を提供頂いております。後ほどどうぞ日本の食文化をお楽しみ下さい。また、日本には素晴らしい観光地がたくさんあります。会場に日本の観光について紹介するコーナーを設けておりますので、後ほどどうぞご覧下さい。どうもありがとうございました。