草の根・人間の安全保障無償資金協力
「山東省単県中日友好曹庄郷第一完全小学校校舎建設計画」
の竣工式典を開催
2013年11月8日
在青島日本国総領事館
10月30日、山東省菏澤市単県において、平成22年度草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「山東省単県中日友好曹庄郷第一完全小学校校舎建設計画」の竣工式が執り行われました。当館より平木場弘人総領事、譜久原玲子副領事、中国側より劉国生・菏澤市副市長、穆傑・同市単県県長他が出席しました。
まず、穆傑・同市単県県長より挨拶をした後、当館平木場弘人総領事より挨拶を行いました。 その後、学校名の看板の除幕を行い、最後に国誉(上海)企業管理有限公司(コクヨ株式会社)より寄贈されたノートを児童へ手交しました。
(1)案 件 名:山東省単県中日友好曹庄郷第一完全小学校校舎建設計画
(2)被供与団体:山東省単県人民政府
(3)案件概要:
山東省西南部に位置する曹庄郷第一完全小学校において、安全かつ快適な学習環境を確保するため、D級危険建築物(注:A~D級までの4段階、D級が最も深刻)に指定されている1990年築の既存校舎1棟(木造構造、平屋、建築面積633.6㎡)を取り壊し、新たに校舎1棟(レンガコンクリート構造、2階建て、建築面積1,259㎡)を建築するための資金を供与する。
(4)案件の社会的背景・ニーズ:(2010年12月現在)
山東省西南部に位置する単県は面積1,702k㎡、人口120.3万人で、22の郷鎮と52の村を管轄している。平地が県土の大部分を占め、農業が主な産業であり、穀物、綿花、ヤギ肉、牛肉を主に生産しているが、農村部の平均所得は5,020元(約750米ドル)で省級貧困県に指定されている。プロジェクトサイトである曹庄郷は、単県の西南部に位置する。郷の人口は8,152人、郷内には小学校が6校ある。
単県曹庄郷第一完全小学校は、1990年に設立された完全小学校で、6学年10クラスを設置し、教員30名、職員1名、児童521名が在籍する。
同校の校舎は1990年に建築されたが、D級危険建築物に指定されたため、早急に取り壊し、建て直す必要がある。また、既存校舎には教室が8室しかないため、2クラス105人の児童は外部で借りた教室で授業を受けており、安全面でも、教育面でも早急に同じ敷地内で授業を受けられるよう教育環境を改善する必要がある。
(5)裨益効果:
本件の実施により、児童210名、教職員20名(2013年10月現在)が安全で快適な学習環境の下で授業を行うことができるようになる。
(6)供与限度額:105,389米ドル