鳥インフルエンザ情報(4月28日)(山東省での新規感染者の確認)

平成28年5月4日
1 鳥インフルエンザA(H7N9)の新たなヒト感染症例
(1)4月29日の山東省における報道によれば,28日,煙台市の莱州市において鳥インフルエンザA(H7N9)の新たなヒト感染例が確認され,患者(58歳男性)は重篤な状態にあり,山東省及び莱州市の専門家が治療に当たっているとのことです。
 
(2)過去に一部で限定的で継続性のないヒト-ヒト感染例が見つかっていますが,専門家によれば,現時点では,ウイルスの変異状況から,持続的なヒト-ヒト感染は見られないとしています。しかしながら2015年下半期以降,感染が確認されたのは,上海市3例,江蘇省13例(うち死亡4例),浙江省24例(うち死亡例11例),安徽省8例(うち死亡5例),江西省3例の計51例(うち死亡20例)です。また,H7N9型に比べ人に対して一層致死的と考えられているH5N6型の感染例については,江西省で死亡1例が報告されておりますので,引き続き注意が必要です。
 
2 中国,特に上記の感染症例が確認されている地域に滞在中の方,及び渡航・滞在を予定されている方は,在中国大使館及び各総領事館等のホームページを含め,最新情報を随時確認の上,以下の注意事項を参考に行動することをお勧めします。
●生きた鳥を扱う市場や家禽飼育場への立入を避ける。
●死んだ鳥や放し飼いの家禽との接触を避ける。
●鳥の排泄物に汚染された物との接触を避ける。
●手洗い,うがいにつとめ、衛生管理を心がける。
●外出する場合には,人混みは出来るだけ避け,人混みではマスクをする等の対策を心がける。
●突然の発熱や咳など,呼吸器感染症の症状が現れた場合には,速やかに最寄りの医療機関を受診する。
 
(関係情報)
○「海外渡航者のための新型インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/influ_qa.html
○「海外渡航者のための鳥インフルエンザに関するQ&A」
http://www.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/sars_qa.html
 
○鳥インフルエンザA(H7N9)について(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/infulenza/h7n9.html
○中国国家衛生・計画生育委員会
http://www.nhfpc.gov.cn/zhuzhan/index.shtml
○Avian influenza A(H7N9) virus(WHO)
http://www.who.int/influenza/human_animal_interface/influenza_h7n9/en/
 
(問い合わせ窓口)
≪問い合わせ窓口≫
○在青島日本国総領事館
住所:山東省青島市香港中路59号青島国際金融中心45F
電話:0532-8090-0001(代表)
FAX:0532-8090-0024
E-mail:ryoji@qd.mofa.go.jp
ホームページ:https://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/jp/index.html
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局政策課(海外医療情報)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2850
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/
 (携帯版)  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp