円仁ゆかりの赤山法華院

令和6年4月1日
 栄成市(威海市内)に位置する赤山法華院は、1200年前に遣唐使として中国に渡った円仁(慈覚大師)が逗留した寺院として有名です。
  円仁は多くの中国人や 同地域で海商として活躍していた新羅人の助けを受け、法華院を拠点として五台山や長安まで数年にわたる仏法修行の旅に出ました。出国から10年後に帰国した円仁は、持ち帰った多くの経典をもとに、日本の密教の発展に大きく寄与しました。
 法華院の敷地内には円仁の生涯を紹介する資料館が併設されているほか、同地を来訪した日本の民間団体が残した記念碑も残されています。
 赤山法華院はまさに日本・中国・韓国の友好のシンボル的な存在といえ、現代的にも大きな意義を有していると言えるでしょう。