パナソニックエレクトリックワークス池田電機の临沂工場の訪問

令和6年6月6日

 6月5日、斎藤総領事は临沂市にあるパナソニックエレクトリックワークス池田電機の工場(通称:SID)を訪問しました。山東省の東南に位置する临沂市は、書聖・王羲之の生誕地として、また現在は中国北部地域の物流ハブとして有名です。
 2005年に設立されたSIDは、小型エンジンに使われるMAG(コイルやローターなどの点火装置)やLEDなどに使われる高周波トランスを製造しています。東京スカイツリーのLEDにも同社製品が使われています。
 電動化の波は草刈り機やチェーンソーなど小型エンジンの世界にも押し寄せており、これまでMAGを主力としてきたSIDは大きな事業方針の転換期を迎えているようです。
 SID製の高周波トランスは従来、全て日本のパナソニック商品向けとして輸出されていましたが、今後は同社の主力製品とすべく中国市場にも積極的に参入を目指す考えです。大量生産が過剰在庫を招きやすい状況下で、敢えて「少量多品種」への対応もセールスポイントとして存在感を高めたいと意気込むSID。今後の更なる発展を期待したいと思います。