旭松食品の青島工場の訪問

令和6年7月3日
 6月28日、斎藤総領事は旭松食品の青島工場(中文:青島旭松康大食品有限公司)を訪問しました。この工場は同社唯一の中国拠点として2004年に開設して以来、主に日本向けの介護食納豆を製造しています。
 納豆の原料である大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養が豊富なほか、粘りをつけて納豆化することで免疫力がアップするため、昔から健康食品としても日本人に愛されてきました 。そのため病院や介護施設でも需要が高く、青島工場は日本国内の介護食納豆のほぼ全てを単独で製造しているとのことです。
 工場内の製造ラインは一見シンプルに見えますが、要介護者が喉に詰まらせないために、大豆や納豆菌の選別からはじまり、臭いを弱くする、粘りの糸を少なくするなど、様々な面で高度な技術が生かされています。
 中国でも南方地域や日本旅行経験者を中心に納豆の人気が高まりつつあります。青島工場では、上記の製品のほか、やはり日本向けのレトルト食品用のなめこ栽培や、中国国内向けの納豆(「西尾納豆」)も製造しています。今後、中国でも納豆の評判がより広まり、将来的には介護食品としても価値を認められる日が来ることを期待したいと思います。