シスメックス済南工場の訪問

令和6年7月30日
 7月23日、斎藤総領事はシスメックス済南工場(中文: 済南希森美康医用電子有限公司)を訪問しました 。
 シスメックスは、検体として血液や尿を採取し検査する際の機器、試薬の臨床検査用の機器や試薬で世界トップクラスの業績を誇っています。たとえば血球を検査する機器では、日本シェアの70%、世界シェアの50%以上を占めています。
 またシスメックスが開発した「がんリンパ 節転移検査 」は、乳がんや胃がんの手術で切除する部分を最小限にするために有効な世界唯一の検査方法で、既に日本や欧米では広く採用されています。
 中国では1995年に済南工場、2003年に無錫工場を開設し、これらで製造される機器や試薬は、上海に設立した販売会社を通じ中国各地の病院へと流通されています。世界が認めるその高性能の品質は、精密検査を必要とする中国の患者さんの大きな助けになっています。
 今後はアルツハイマー病の検査方法の開発も視野に入れているとのこと。世界の難題にも果敢に取り組むシスメックスの 高い技術力が、今後より広く中国の医療現場に貢献することを期待しています。