恐竜の街・諸城の訪問

令和6年8月16日
 8月14日、諸城市 (潍坊市)を訪問 中の斎藤総領事は、恐竜時代の足跡を尋ね、諸城中国暴龍館と山東諸城恐竜博物館に立ち寄りました。 
 「諸城龍」と呼ばれる白亜紀の恐竜の化石群がこの地で発見されたのは1964年、石油の試掘中だったそうです。以後、3次にわたる本格的な発掘調査により、全長16メートル、高さ9メートルを超えギネス登録された巨大諸城龍を含め、山の噴火による大洪水が原因で絶滅したと推測される大量の恐竜化石群が姿を現しました。
 山東諸城は四川自貢、雲南禄丰と並び中国三大恐竜博物館の一つと言われています。これまで市内30箇所で化石が発見 され、埋蔵面積は1600平方キロに及ぶとのこと。発掘現場をそのまま保存し博物館化する方法は、とても臨場感に溢れています。今回は見学が叶いませんでしたが、「恐竜の谷 」(中文:恐龙涧)と呼ばれる更に 臨場感のある観光スポットもあるそうです。
 諸城の恐竜が、孔子の誕生地、徐福伝説とともに山東省を代表する古代ロマンの観光資源の一つとして、より多くの歴史好きな日本人の間で知名度が高まることを期待しています。ちなみに斎藤総領事は、少年期に考古学の道を夢見ていたこともあり、この分野への関心度が高いロマンチストでもあります(笑) 。