山東日冷食品有限公司の訪問

　8月19日、斎藤総領事は煙台市にある山東日冷食品有限公司（二チレイフーズの子会社）を訪問しました。
　二チレイフーズは冷凍食品の生産量・販売量ともに日本国内で業界トップを誇る、まさに「日本人の胃袋を支えている 」代表的な会社の一つです。
　1993年に地元の鲁商集団との合弁により設立された山東日冷は、二チレイフーズにとって中国における唯一の投資工場で、主に山東省内で調達できる肉類や野菜などを原料に、90種以上に及ぶ冷凍加工食品を生産しています。
　日本向けの輸出が全体の8割を占めているだけに、食の安全性に非常に厳しい日本人にも十分に納得してもらえるよう、生産プロセスの各段階において徹底した安全検査体制が敷かれているのが印象的でした。
　代表的な商品の中には、日本人に中華料理と広く信じられている「中華丼」の素や「杏仁豆腐」のほか、中国国内でも人気の虾餅や今川焼なども含まれています。
　「杏仁豆腐」は既に四川省のレストランでもメニュー化されるなど、本家の中華料理の一つとしても認知されつつあります。日中両国で刺激し合いながら新しい食文化が芽生えていく、そんな無限の可能性を感じさせる一時でした。