青島六和万福食品の工場訪問

令和6年8月22日
 8月20日、斎藤総領事は、最近注目している「山東省・日本食品交流」シリーズの一環として、莱西市にある青島六和万福食品有限公司を訪問しました。
 同社は日本の総合商社・丸紅が合弁する青島田潤食品有限公司の子会社で、2010年の設立以来 、日本向けに若鶏肉を中心とする加熱加工食品を製造しています。
 つい先日訪問した山東美好食品有限公司(諸城)と同様に、こちらの工場でも焼鳥、唐揚げ、竜田揚げ、蒸し鶏などが主力商品となっています。見学時にはちょうど、出来立ての唐揚げがラインからポンポンと出ていました。1日あたり1万袋、約30万個の唐揚げがこの工場で作られており、1か月後には日本の食卓に並ぶそうです。
 日本で消費される若鶏肉(加熱加工品)の半分以上が中国やタイから輸入されていると推測され、中国産のうち山東省産は約4割を占めるとのこと。青島田潤食品の親会社である山東中新食品集団は、年間3億羽もの若鶏肉を出荷する山東省で指折りの心強いパートナー企業です。
 見学時にはまた、国内限定というピザのトッピング用牛肉商品も目にしました。現在のところ、同工場で生産される商品の国内シェアは10%程度にとどまるとのことですが、発注元からは日本式の厳しい品質検査を経ているだけに、その安全性と信頼性が高く評価されているようです 。
 1858年に創業し日本を代表する総合商社の一つで世界500強の上位にもランクインする丸紅は、貿易からサービス業、事業投資、資源開発に至るまで業務範囲が多岐に及んでいます。世界中で豊富な経験と実績を有する丸紅が、食品分野を含め今後も日中経済交流の絆を強めてくれることを期待しています 。