中日 (東営) 養老サービス協力交流会の開催

令和6年9月10日
 8月29日、東営市内で中日 (東営) サービス協力交流会が開始され、斎藤総領事も出席しました。
 今般、日本の医療法人・原会と株式会社zero&one が、東営市の寧康健康産業有限公司と提携し、市内の養老介護施設における運営管理や人材育成などについて支援を行うことになりました。
 日本の両社は、日本国内の養老介護施設における中国人の研修にも実績を有しており、将来は両国の施設間で日中の人材が相互往来する「双循環」モデルも期待できそうです。
 高齢化・少子化問題は、文明社会において避けることのできない課題です。日本では既に2008年に人口がピークを迎え、2025年には人口の3人に一人が65歳以上になると予測されています。中国も2021年に人口がピークを迎えましたが、「人口大省」である山東省にとっても問題はより深刻と言えます。
 中国における養老介護分野での日中合作の可能性は以前から注目され、実際に各地で様々な取り組みが試みられてきましたが、親の介護に対する意識や保険制度の違いなどもあり、まだ皆が期待するほどの成果には乏しいというのが実情です。
 孔子の教えをまとめた「孝経」は、日中両国民にとって、親孝行の基本的な考え方として長年にわたり尊重されてきました。その孔子の故郷である山東省で、高齢化社会という新時代の親孝行のあり方として模範例と呼べる日中協力モデルが生まれることを期待したいと思います 。