パーカライジング日照工場の訪問

令和6年10月28日
  10月21日 、日照市を訪問中の斎藤総領事は皆川幸夫JETRO青島事務所所長とともに、日本パーカライジングの生産拠点(中文: 日照帕卡表面处理有限公司)を視察しました。
  日本パーカライジング社は、1928年設立という長い伝統を有する業界最大手の金属表面処理の会社です。スマホから宇宙空間まで幅広く対応が可能で、東京スカイツリーにもその技術は生かされています。日系自動車メーカーの海外進出の流れとともに成長を遂げ、これら日系自動車ボディの塗装前処理薬剤では世界シェアの70%を占めるに至っています。
  中国にはグループ全体で10か所以上の拠点があり、2018年の設立と最も新しい日照市の拠点では、これまで受託による自動車装備品の表面処理事業を行ってきましたが、中国における自動車産業の変革を受け、今では新事業の展開も視野に入れています。
  日本では既に、例えば医療用電気メスへの応用 (脂肪を付着させにくくするための表面加工を施したもの) なども始まっているとのこと。「表面のあるもの全てに可能性あり」をモットーとする同社の高い技術力が、中国でもより広く生かされる道が見つかることを期待したいと思います。