2024年中国国際孔子祭りの開催

令和6年10月30日
 孔子の生誕地である山東省曲阜市では毎年9月に中国国際孔子文化祭を開催しています。
 今年は9月27日に、2024中国国際孔子文化祭が開催され、中国国内及び世界各地から文化や学術界をはじめとする関係者が参加しました。日本からは、山東省と曲阜市とそれぞれ友好関係を締結している和歌山県の下宏和副知事と佐賀県多久市の横尾俊彦市長が、当館からは吉田首席領事と福田副領事が出席しました。
 横尾市長は、27日の開幕式にて登壇し、多久市内にある孔子廟と孔子祭り等のイベント等、曲阜市と友好交流を続ける同市の取り組みを紹介しました。多久市は1993年に曲阜市と友好都市を締結しており、友好5年目の1998年には曲阜市に日中友好記念碑を寄贈、その後、曲阜市からは孔子立像が贈呈され、市民の相互訪問や、多久市が独自に作成した論語カルタの大会を開催するなど、孔子をご縁とする交流活動を活発に展開しています。
 曲阜市内にある孔子博物館や孔子研究院には、孔子とその弟子の教えが数多くの歴史的資料とともに展示されており、孔子祭参加者は施設の見学を通じて孔子や儒教思想に対する理解を深めました。
 「人としてどう生きるべきか」。孔子が説いた儒教は日本の文化にも古来から影響を及ぼしており、時空を超えて広く親しまれています。山東省は儒教の発祥地であり、日本人にとっても親近感を抱きやすい地域です。当館としては、孔子・儒教という文化的側面からも日本と山東省との間で各種の交流が深まることを期待しています。