斎藤総領事の日照港訪問
令和6年10月30日
10月21日、日照市を訪問中の斎藤総領事は、皆川幸夫・JETRO青島所長とともに、市外事弁公室の案内により、日照港を訪問しました。日照港は1986年からの運営と歴史の浅い港湾ですが、今年上半期のコンテナ取扱量は世界第6位で、約150キロ離れた同5位の青島港とともに、山東省内の海上交易上の重要な拠点として急成長しており、今年5月には習近平国家主席も視察に訪れました。
当初、日本への石炭輸出拠点が中心だったという事情もあり、同港湾の石炭関連設備の一部は日本の支援で建造されましたが、その場所は既に当時の面影はなく、海龍湾景区として新しい姿に生まれ変わっています。他方、石臼港区と嵐山港区の2カ所から構成される日照港自体は、今でもコンテナに加え、石炭、鉄鉱石、石油など鉱物資源の省内有数の搬出港として重要な役割を果たしています。
また、2021年には石臼港区の埠頭の一部で、開放型自動化(外部からの車もアクセス可能)の運用が始まっています。青島港や上海港の自動化埠頭が専用の施設としてゼロから整備されたのに対し、日照港では既存の設備を活用したためコストが4分の1に抑えられたとのことです。同港では今でも更なる自動化に向けて改造が進んでいます。日照港はまだ日本との友好港締結がないようですが、鉱物資源を多く扱う中での環境対策、自動化による効率化など、日本の港湾にとっても学ぶべき点が多いように感じました。
日照港の視察を終えた斎藤総領事は、張佃虎副市長との間で長時間にわたり、日本と日照市の交流深化に向けた忌憚のない意見交換を行ったほか、万平口旅遊区に新設されたばかりの日照緑茶集団の施設を訪問しました。日照市の緑茶は南方産と比べ、茶摘みまでの期間が1ヶ月長い分、炭水化物や葉緑素の含有率が通常より30%以上も高いなど栄養が凝縮されているそうです。同施設では若者向けの商品開発を積極的に進めているのが印象的でした。世界三大沿海緑茶生産地の仲間である静岡県、更には韓国(宝川)も含めた緑茶交流は、「日中韓協力」という意味合いからも面白そうな気がしませんか。
当初、日本への石炭輸出拠点が中心だったという事情もあり、同港湾の石炭関連設備の一部は日本の支援で建造されましたが、その場所は既に当時の面影はなく、海龍湾景区として新しい姿に生まれ変わっています。他方、石臼港区と嵐山港区の2カ所から構成される日照港自体は、今でもコンテナに加え、石炭、鉄鉱石、石油など鉱物資源の省内有数の搬出港として重要な役割を果たしています。
また、2021年には石臼港区の埠頭の一部で、開放型自動化(外部からの車もアクセス可能)の運用が始まっています。青島港や上海港の自動化埠頭が専用の施設としてゼロから整備されたのに対し、日照港では既存の設備を活用したためコストが4分の1に抑えられたとのことです。同港では今でも更なる自動化に向けて改造が進んでいます。日照港はまだ日本との友好港締結がないようですが、鉱物資源を多く扱う中での環境対策、自動化による効率化など、日本の港湾にとっても学ぶべき点が多いように感じました。
日照港の視察を終えた斎藤総領事は、張佃虎副市長との間で長時間にわたり、日本と日照市の交流深化に向けた忌憚のない意見交換を行ったほか、万平口旅遊区に新設されたばかりの日照緑茶集団の施設を訪問しました。日照市の緑茶は南方産と比べ、茶摘みまでの期間が1ヶ月長い分、炭水化物や葉緑素の含有率が通常より30%以上も高いなど栄養が凝縮されているそうです。同施設では若者向けの商品開発を積極的に進めているのが印象的でした。世界三大沿海緑茶生産地の仲間である静岡県、更には韓国(宝川)も含めた緑茶交流は、「日中韓協力」という意味合いからも面白そうな気がしませんか。