濱海学院への訪問

令和6年12月6日
 12月3日、斎藤総領事は青島市西海岸新区に所在する濱海学院を訪問し、同学院の創設者でもある韓方希学長と会見しました。
 1992年に当地の日系企業を含む外資企業向けの人材育成を念頭に創設された同学院では、日本語科も設置されており、これまで数百名の学生が日本に留学し、多数の卒業生が日系企業に就職するなど、当地における日本語人材育成に大きく寄与してきました。当館にも一人卒業生がいます。また札幌大学をはじめとする日本の大学との交流も積極的に行なっています。
 韓学長によると、1995年から3年間、初の日本人教師として赴任された清水幸雄という方がいたそうです。骨身を惜しまず努力されたことで広く教師及び学生から敬愛され、先生が逝去された際は学院内で追悼式が行われ、今でも毎年の創立記念日には清水先生の話が紹介されているそうです。このような美談が今でも語り継がれていることを大変嬉しく思います。
 会見に先立ち斎藤総領事は、「地球村」のニックネームを持つ国際語言文化実践教学センター内の「日本語村」と称する交流室で、同学院の日本語科学生や日本人留学生と和やかな雰囲気の下で交流を行ないました。
当館としては、濱海学院が民間運営の高等教育機関としてのユニークさと柔軟性を発揮し、山東省における日中教育交流における特徴的な存在になることを期待しつつ、同学院との交流を深めていきたいと考えています。