コマツの済寧拠点への訪問

令和6年12月11日
 12月6日、済寧市に出張中の斎藤総領事は、コマツの中国における拠点の一つである小松機械製造 (山東) 有限公司を訪問しました。
 建設機械のシェアが日本でトップ、世界で2位を誇るコマツの中国との接点 は、1956年の日本工業品博覧会への出展に遡ります。1964年には訪中した河合良一会長と周恩来総理との間で、初取引となるブルドーザー約1500台の契約が交わされました。コマツが中国国内で生産活動を始めたのは1995年からで、鉱山用など大型の車体は常州市 (江蘇)、一般土木用など中小型の車体は済寧市を生産拠点としています。
 これらの製品は長らく国内向けのみに使われ、中国の国土開発に多大な貢献をしてきましたが、中国企業の急成長に伴い、今では海外輸出が約8割を占めるに至っているとのことです。現在、同社は数キロ離れた場所に協力会社9社とともに移転する準備を進めており、完成すれば東京ディズ二ーランド規模の敷地に「小松グローバルスマート製造産業基地」が誕生する予定です。
 山東省内で活動する日本企業は、多くが青島や煙台などの沿海地域や省都・済南市に集中しています。孔子の生誕地で「聖都」と呼ばれる内陸部・済寧市で、省内唯一となる日本企業産業園が誕生する日を楽しみに待ちたいと思います。