斎藤総領事挨拶
令和8年4月15日
例年より長く感じた寒い季節もようやく過ぎ去り、青島でも桜を筆頭に春の到来を知らせる色とりどりの花がきれいに咲き誇っています。一方で、かつて私も勤務したことのある中東地域では、とても春の到来を楽しむ雰囲気にはない緊張の日々が続いており、一日も早く季節感を楽しむ余裕のある平和な日々が再び訪れることを祈るばかりです。
昨今のこのような国際情勢を目の当たりにし、私たちはあらためて地球規模での相互依存関係の深さに気づかされます。大戦後の国際秩序の恩恵の下で世界の多くの国々が発展してきたわけですが、その前提として当然視してきた平和な日々が、決して自然の産物ではなく、人類が常に意識していないと実現できないということを、今更ながら思い知らされるところです。
幸いなことに、私たちが住む東アジアでは半世紀以上にわたり国家間の戦争がなく、平和の果実を最大限に享受しつつ、各国が奇跡的と言われる経済成長を遂げてきました。もちろん隣国同士の常として政治的な課題は尽きませんが、様々な困難も先人たちが「対話」を重ねることで乗り越え、現在の相互依存関係を構築してきたことを、今こそ深く自覚する必要があると感じています。
そして私には、東アジアがそれを可能にしてきた背景の一つに、伝統的に宗教観よりも道徳観を尊重してきた伝統的な文化があるように思えます。山東省にも多く残る古代思想家たちの足跡を辿ることは、単に教科書の教えをなぞる以上に、より現代的な深い意義を含んでいると言えます。
春爛漫を迎えた喜びと暗い国際ニュースを見聞きする悲しみとが交錯する中で、そのようなことをつらつら思いながら、当館としても引き続き「対話」の持つ大きな力を信じつつ、各方面で日中交流関係を深めていきたいと考える今日この頃です。
昨今のこのような国際情勢を目の当たりにし、私たちはあらためて地球規模での相互依存関係の深さに気づかされます。大戦後の国際秩序の恩恵の下で世界の多くの国々が発展してきたわけですが、その前提として当然視してきた平和な日々が、決して自然の産物ではなく、人類が常に意識していないと実現できないということを、今更ながら思い知らされるところです。
幸いなことに、私たちが住む東アジアでは半世紀以上にわたり国家間の戦争がなく、平和の果実を最大限に享受しつつ、各国が奇跡的と言われる経済成長を遂げてきました。もちろん隣国同士の常として政治的な課題は尽きませんが、様々な困難も先人たちが「対話」を重ねることで乗り越え、現在の相互依存関係を構築してきたことを、今こそ深く自覚する必要があると感じています。
そして私には、東アジアがそれを可能にしてきた背景の一つに、伝統的に宗教観よりも道徳観を尊重してきた伝統的な文化があるように思えます。山東省にも多く残る古代思想家たちの足跡を辿ることは、単に教科書の教えをなぞる以上に、より現代的な深い意義を含んでいると言えます。
春爛漫を迎えた喜びと暗い国際ニュースを見聞きする悲しみとが交錯する中で、そのようなことをつらつら思いながら、当館としても引き続き「対話」の持つ大きな力を信じつつ、各方面で日中交流関係を深めていきたいと考える今日この頃です。
2026年4月
在青島日本国総領事
斎藤 憲二
在青島日本国総領事
斎藤 憲二