荏原製作所の新工場開業式の開催

令和7年2月26日
 2月18日、青島市西海岸新区の山東省自由貿易試験区に新たに建設された荏原製作所の新工場(中文: 荏原环境工程(中国) )開業式が行われました。式典には、日本の本社である株式会社荏原製作所環境カンパニーから山田秀喜執行役兼プレジデントが、自由貿易試験区(青島エリア)管理委員会から王莉副主任が、また当館から斎藤総領事が出席しました。
 荏原環境工程(中国)は、日本有数の産業機械メーカーである荏原製作所のグループ企業で環境事業を専門に行っています。青島工場は同社の中国における環境事業で唯一の生産拠点として、前身である青島荏原環境設備有限公司が1992年に設立されて以降、30年以上にわたり、ごみ焼却炉や廃熱ボイラ等の環境関連機器を中国国内及び輸出用に製造してきました。
 中国では過去20年来、ゴミ処理施設の数が大幅に増え、また市民のゴミ分別への意識も高まってきたことで、既に処理施設の量的な需要はほぼ満たされるようになり、今後はより「質」が重視される時代になるとのことです。式典では栴檀董事長より、新工場を拠点として資源循環、カーボンニュートラル、汚泥処理など取り組む領域を拡大していきたいとの意向が示されました。
 工場新設に際しては、山東省自由貿易試験区青島エリア及び青島国際経済合作区から全面的なサポートを受け、順調に開業に至ったとのこと。今後とも、荏原環境工程(中国)がこの恵まれた環境下で、その高い技術力を遺憾なく発揮し、中国国内における新たな環境需要に挑戦するととともに、より多くの周辺地域にもその成果が裨益していくことを期待しています。