伊藤忠商事の合弁会社への訪問
令和7年3月18日
3月8日、斎藤総領事は、莱陽市に所在する煙台龍栄食品有限公司を訪問しました。同社は、地元を代表する龍大食品集団と伊藤忠商事の合弁会社で、各種の冷凍加工食品を製造しています。製品の種類は多岐にわたり、見学時のラインではソーセージとロールキャベツを製造していました。ロールキャベツの生産量は1日あたり約15万個にも上り、全て日本に輸出されているそうです。
龍大食品集団の存在感は地元で極めて大きく、関連企業が集中していることから、いわゆる「龍大村」が形成されています。31あるグループ企業のうち9社が日本企業と合弁を結んでいて、グループ全体で生産される加工食品の約85%が輸出され、そのほとんどが日本向けだそうです。
龍大食品集団と伊藤忠商事との関係は1980年代に遡ります。同集団の前身であるレンガ工場の社員だった宮学斌氏は、地元莱陽の豊富な農業資源に着目し、生鮮食品を扱う会社を設立しました。事業を冷凍加工品へと拡大する過程で、宮氏が南方地域を視察した際に、伊藤忠広州事務所長をしていた大間智徹三氏との親交が始まりました。
その後、両名の信頼関係は発展し、1991年に宮氏は大間智氏の会社 (伊藤忠を退職後に貿易会社を開設) との合弁で煙台龍大食品有限公司を設立しました。「龍」は同社の所在地である龍旺庄鎮から、「大」は大間智氏の名前から取ったものです。伊藤忠商事との付き合いはその2年後から始まり、合弁となる煙台龍栄食品有限公司が設立されたのは2006年です。現在の龍大食品集団は、龍栄食品とともに息子の宮明傑氏が率いています。
大間智氏は既に他界されていますが、当時の日中ビジネスマンの絆として設立された合弁会社が、その後も長く両国間の経済交流を支えている様子を知るのは心暖まる思いがします。このような例は、中国各地にひっそりとですがたくさん存在すると思われます。当館としては「温故知新」の精神を大切にし、次世代の更なる交流発展へと繁げるべく、これからも先達が種まきしてくれた友情物語を紡いでいきたいと思っています。
龍大食品集団の存在感は地元で極めて大きく、関連企業が集中していることから、いわゆる「龍大村」が形成されています。31あるグループ企業のうち9社が日本企業と合弁を結んでいて、グループ全体で生産される加工食品の約85%が輸出され、そのほとんどが日本向けだそうです。
龍大食品集団と伊藤忠商事との関係は1980年代に遡ります。同集団の前身であるレンガ工場の社員だった宮学斌氏は、地元莱陽の豊富な農業資源に着目し、生鮮食品を扱う会社を設立しました。事業を冷凍加工品へと拡大する過程で、宮氏が南方地域を視察した際に、伊藤忠広州事務所長をしていた大間智徹三氏との親交が始まりました。
その後、両名の信頼関係は発展し、1991年に宮氏は大間智氏の会社 (伊藤忠を退職後に貿易会社を開設) との合弁で煙台龍大食品有限公司を設立しました。「龍」は同社の所在地である龍旺庄鎮から、「大」は大間智氏の名前から取ったものです。伊藤忠商事との付き合いはその2年後から始まり、合弁となる煙台龍栄食品有限公司が設立されたのは2006年です。現在の龍大食品集団は、龍栄食品とともに息子の宮明傑氏が率いています。
大間智氏は既に他界されていますが、当時の日中ビジネスマンの絆として設立された合弁会社が、その後も長く両国間の経済交流を支えている様子を知るのは心暖まる思いがします。このような例は、中国各地にひっそりとですがたくさん存在すると思われます。当館としては「温故知新」の精神を大切にし、次世代の更なる交流発展へと繁げるべく、これからも先達が種まきしてくれた友情物語を紡いでいきたいと思っています。
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