青島出版社への訪問

令和7年3月21日
 3月13日、小山首席領事は青島出版社を訪問し、施設を見学するとともに、王東華・同社董事長をはじめとする関係者と意見交換を行いました。
 1987年に設立した青島出版社は2004年から日本書籍の翻訳出版を開始し、2012年に全国に先駆けて日本書籍編集部を設置しており、現在は日本の複数の主要出版業者との交流を行っています。
同社は、これまで日本の著名な小説家の作品を多数出版しており、最初に版権を獲得し翻訳を手掛けた片山恭一著書の「世界の中心で愛を叫ぶ」の売上は20万部を超え、渡辺淳一著書の「鈍感力」は200万部に達しているなど、日本文学の発信に多大な貢献をしています。また、同社は札幌に所在する渡辺淳一文学館を運営しており、今後日中文化交流のプラットフォームとして活用される予定とのことです。さらに同社は、人的交流にも積極的に取り組んでおり、去年は青少年による訪日研修を3回実施しています。
 当館としては、日本の文学作品は日本文化や社会、日本人の感性や考え方を理解する上で重要なツールの一つであるとの認識の下、文学をテーマとした日中交流も積極的に支援・企画していきたいと思います。
 
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