威高日機装の威海工場の訪問

令和7年4月1日
 3月25日、威海市を出張中の斎藤総領事は、日機装の威海拠点 (中文: 威高日機装(威海)透析機器有限公司)を訪問しました。1953年創設の日機装は航空宇宙、産業機械、医療機器の三分野を主力としており、特に医療機器では日本で初の透析機器を開発したことで有名です。
威高日機装は、2010年に山東威高血液浄化制品股份有限公司(同公司が所属する威高集団は、中国500強の中で唯一の医療機器メーカー)との合弁で設立され、威高日機装が透析装置の製造とメンテナンスを、威高血液浄化が国内販売を行うという分業体制を敷いています。日機装にとっては透析装置を製造する中国唯一の工場となります。
糖尿病など腎臓の機能が落ちると、全身の血液を浄化するため、1回あたり4時間かかる血液透析を週3回ペースで続ける必要があります。文明病とも呼ばれる糖尿病の患者数は中国でも年々増加しており、患者と施設スタッフの負担をともに少しでも軽減するための高度な技術が求められています。日中両国の高度な技術を結集した威高日機装の血液透析機器が、この難度の高い課題に威海を拠点として挑戦していることを大変心強く思います。