西村賢・日向市長の潍坊市訪問

令和7年4月25日
   4月17日から4月19日にかけて、宮崎県日向市の西村賢市長が潍坊市を訪問しました。両市は1986年に友好都市締結を行って以来、地道に人的交流を続けています。来年には交流40周年を迎え、潍坊市の代表団が日向市を訪れて記念式典が行われる予定です。ちなみに日向市は潍坊市にとって初の海外友好都市です。
 今回の訪問では、劉健軍潍坊市長との会見、交流10周年を記念して1996年に設立された「潍坊日向友好学校」の訪問、潍坊国際凧揚げ大会開幕式で祝辞を行ったほか、同じく潍坊市を訪問中の当館斎藤総領事と当地情況や地方交流のあり方などにつき意見交換を行いました。西村市長は、短い滞在期間ながらも、潍坊市の発展ぶりや市民の温かさに直接触れ、都市交流の意義をあらためて認識された様子でした。
 日中間には360以上の地方都市間で姉妹友好交流関係が締結されていますが、様々な理由により交流が数十年間にわたり続いている例はさほど多いと言えません。40年間にわたり大切に友好関係を育んできた日向市と潍坊市の両市の努力に敬意を表するとともに、これからも両国間の草の根の信頼関係が末永く続くことを願っています。
 


以下は、当館SNS(WeChat)への動画配信用に斎藤総領事が西村市長に対し行ったインタビューの概要です。
 
(斎藤総領事)まず、これまでのご自身の中国との関係がありましたらご紹介ください。
(西村市長)今まで上海、北京、西安、大連、また香港など中国各地を旅行したことがあります。また中国人の友人もたくさんいます。
 
(斎藤総領事)潍坊市を実際訪問してのご感想を教えてください。
(西村市長)私のイメージでは、農村的な雰囲気のイメージでしたが、実際に訪れてみると都市機能がとても整備されていて道路も広く、近代的な建物も立ち並ぶ大都会で驚きました。
 
(斎藤総領事)日向市と潍坊市は来年、友好交流40周年を迎えます。地方交流が長続きする秘訣はどのような点にあるのでしょうか。
(西村市長)先人の方々が作ってきた友好的な関係を維持していくという意識が日向市民の中にも潍坊市民の中にもあるのではないかと思います。昨年も潍坊市の小学生たちが修学旅行で日向市に来て、日向市の子供たちとも交流をしました。そういう交流を数年に一度でも続けていくことが非常に重要だと思います。
 
(斎藤総領事)私も昨年潍坊日向友好学校を訪問し日本との交流ぶりに感動しました。日中間の青少年交流について抱負等があればお聞かせください。
(西村市長)政治においては、その時その時の風潮というものがあると思いますが、文化交流やまた個人同士が仲良くすることで非常に有意義な交流を続けていけると思います。潍坊日向友好学校は、正直私も市長に就任するまで存在すら知りませんでしたが、しっかりとこの学校があることを再度市民の皆さんに周知をしてこの学校を通じて子供たちがさらに交流できるように、インターネットを使った交流や直接お互いが訪問することも今後視野に入れてまいりたいと考えます。
 
(斎藤総領事)大阪関西万博が始まり、山東省からも多くの観光客が日本を訪問すると思います。最後に旅行先としての日向市の魅力をご紹介ください。
(西村市長)潍坊市と日向市は農林業が盛んな街ということで共通点があります。また、日向市にも潍坊市と同じように自然を生かしたお肉や魚、野菜など美味しいものがたくさんあります。宮崎県は海の景色、山の景色どちらも非常に素晴らしい県ですので、ぜひ大阪から足を伸ばしていただいて、宮崎県そして日向市を訪問していただきたいです。