斎藤総領事の枣庄市長との会見

令和7年5月21日
 5月15日、枣庄市を訪問中の斎藤総領事は、翟軍市長と会見しました。
 翟市長からは、石器時代に始まり水運(京杭運河)の拠点や炭鉱都市として発展してきた枣庄市の歴史に触れつつ、近年のリチウム電池やザクロに代表される主力産業など枣庄市の特徴や魅力につき紹介があり、日本との関係強化への期待が寄せられました。
 斎藤総領事からは、炭鉱都市からリチウム電池産業都市へと転換中の枣庄市は、グリーン低炭素社会を喫緊の政策課題とする山東省の中でも日本として学ぶべき点が多く、これら新エネ分野をはじめ日中間における青少年交流や地方交流の促進にも尽力したい旨発言しました。
 会見のほか、斎藤総領事は都市計画館(枣庄城市規画館)、ザクロ園(枣庄石榴精品种植示范园) 、リチウム電池工場 (山东精工电子科技股份有限公司) 、滕州博物館、台儿庄古城を訪問し、枣庄市の歴史・文化・産業等につき理解を深めました。
 ちなみに歴史好きな人ならご存知のとおり、枣庄市といえば石器時代の北辛文化(BC5400-4400頃)が初めて確認された場所として有名です。山東省の石器時代で最も古いのは後李文化 (BC6500-5500頃)とされていますが、枣庄市内ではつい最近、なんとBC8000頃のものではないかとされる遺物が発見されたそうです。まだ確認作業が続いているとのことですが、もしそうと判明すれば考古学の常識がまた一つ書き換えられることになります。リチウム電池産業の将来性とともに、こちらの結果にも注目していきたいと思います。