小樽市長との会見
令和7年6月18日
6月9日、一時帰国中の斎藤総領事は、小樽市を訪問し迫俊哉市長と会見しました。北海道の開拓が始まったのは約150年前からですが、幌内炭鉱(現在の三笠市に所在)と小樽港を結ぶ北海道初の鉄道である「官営幌内鉄道」が敷かれると、鰊(ニシン)漁が全盛期だった小樽は隆盛を極め、全国各地から移住者が押し寄せ、港湾都市・小樽は北海道における物流の玄関口、経済金融の中心地として栄えました。その歴史的使命は既に終えているものの、今では当時の歴史的建造物を活かした観光都市として人気を集めています。運河周辺に残る木骨石造倉庫や歴史的建造物、周囲を囲む緑の山々、碧色の海を抱えた街並みは、どこかしら青島にも共通する雰囲気を漂わせています。
迫俊哉市長との会見では、まず市長から小樽港の活用を念頭に、既存の定期コンテナ船航路を生かした青島・中国との貿易の活性化について関心が示されました。斎藤総領事からは青島や山東省の特徴や、青島港と日本の港湾との交流状況等を紹介の上、小樽市との交流の意義などについても意見交換を行いました。
また斎藤総領事は、会見に先立ち小樽港の各種施設を見学しました。タイミングよく青島からの定期コンテナ船やドイツ船籍のクルーズ船(※) が寄港しており、これらの様子も視察することができました。小樽港における物流は現在、国内のフェリー貨物が約9割を占めるそうですが、今後中国やロシアとの交易が正常化すれば、小樽特産のホタテを中心に中国との貿易量も増えることが予想されます。
小樽市訪問を終えた斎藤総領事は、隣接する余市町でニッカウイスキー博物館を、また札幌市では青島出版集団が運営する渡辺淳一文学館を訪問しました。「失楽園」の著者である渡辺淳一は、中国では「情愛大師」として知られていますが、もともと北海道の出身です。当館としては今後とも、このような北海道と青島・山東省との様々な「縁」を大切に見守りつつ、より広範な関係構築に向け支援していきたいと考えています。
(※)ハンセアティックは北米(アラスカ)行きが多いため、総領事に誤って説明してしまいましたが、今回は台湾から来て横浜へ向かう航路であったため修正しました。


迫俊哉市長との会見では、まず市長から小樽港の活用を念頭に、既存の定期コンテナ船航路を生かした青島・中国との貿易の活性化について関心が示されました。斎藤総領事からは青島や山東省の特徴や、青島港と日本の港湾との交流状況等を紹介の上、小樽市との交流の意義などについても意見交換を行いました。
また斎藤総領事は、会見に先立ち小樽港の各種施設を見学しました。タイミングよく青島からの定期コンテナ船やドイツ船籍のクルーズ船(※) が寄港しており、これらの様子も視察することができました。小樽港における物流は現在、国内のフェリー貨物が約9割を占めるそうですが、今後中国やロシアとの交易が正常化すれば、小樽特産のホタテを中心に中国との貿易量も増えることが予想されます。
小樽市訪問を終えた斎藤総領事は、隣接する余市町でニッカウイスキー博物館を、また札幌市では青島出版集団が運営する渡辺淳一文学館を訪問しました。「失楽園」の著者である渡辺淳一は、中国では「情愛大師」として知られていますが、もともと北海道の出身です。当館としては今後とも、このような北海道と青島・山東省との様々な「縁」を大切に見守りつつ、より広範な関係構築に向け支援していきたいと考えています。
(※)ハンセアティックは北米(アラスカ)行きが多いため、総領事に誤って説明してしまいましたが、今回は台湾から来て横浜へ向かう航路であったため修正しました。





