荏原電産(青島)科技有限公司の訪問
令和7年7月2日
荏原製作所は日本を代表する産業用ポンプの製造会社で、創設から100年以上の伝統を有しています。中国にはこれまで13か所の製造拠点を有しており、そのうち山東省には5か所あります。斎藤総領事は以前、青島市にあるゴミ焼却炉工場と淄博市にある産業用大型ポンプの工場を見学しましたが、6月27日に青島市にあるもう一つの生産拠点・荏原電産(青島)科技有限公司を訪問しました。
2006年に開設されたこの工場では、主力の制御パネル事業のほかに、水処理や半導体関連のエンジ二アリング事業、IoTコントローラなどの製品事業を何れも自社生産しています。制御パネルは米国や日本向けの輸出が5割を占めていますが、他の2分野については中国市場向けがほとんどとのことです。
同業他社の技術力が高まる中で、荏原 ブランドの競争力や優位性についてお聞きしたところ、徹底した日本品質と生産管理、スタッフの現地化や関連パーツの一括生産による低コストの実現に加え、「ビジネススタイル」という意外な返事が返ってきました。顧客とサプライヤー間のきめ細かい調整を行うことでマッチングの効果を高めているとのことです。
工場の玄関を入った正面には、荏原製作所の創業精神である「熱と誠」の巨大な字が、「仕事には創意工夫する熱意を持って取り組み、誠心誠意これをやり遂げる」という解説とともに掲示されています。同工場では本社派遣の董事長(工場の開設当初から勤務)をはじめ幹部全員が中国籍ですが、運営には創業精神に則った日本独資企業らしさが随所に感じられ、新時代の状況に応じた日中経済協力の一面を垣間見たような気がしました。来年で開設20周年を迎える同社。これまでもしっかりと伝承されてきた「熱と誠」精神を拠り所として、今後益々の事業発展を期待したいと思います。
2006年に開設されたこの工場では、主力の制御パネル事業のほかに、水処理や半導体関連のエンジ二アリング事業、IoTコントローラなどの製品事業を何れも自社生産しています。制御パネルは米国や日本向けの輸出が5割を占めていますが、他の2分野については中国市場向けがほとんどとのことです。
同業他社の技術力が高まる中で、荏原 ブランドの競争力や優位性についてお聞きしたところ、徹底した日本品質と生産管理、スタッフの現地化や関連パーツの一括生産による低コストの実現に加え、「ビジネススタイル」という意外な返事が返ってきました。顧客とサプライヤー間のきめ細かい調整を行うことでマッチングの効果を高めているとのことです。
工場の玄関を入った正面には、荏原製作所の創業精神である「熱と誠」の巨大な字が、「仕事には創意工夫する熱意を持って取り組み、誠心誠意これをやり遂げる」という解説とともに掲示されています。同工場では本社派遣の董事長(工場の開設当初から勤務)をはじめ幹部全員が中国籍ですが、運営には創業精神に則った日本独資企業らしさが随所に感じられ、新時代の状況に応じた日中経済協力の一面を垣間見たような気がしました。来年で開設20周年を迎える同社。これまでもしっかりと伝承されてきた「熱と誠」精神を拠り所として、今後益々の事業発展を期待したいと思います。
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