第4回RCEP区域(山東)輸入商品博覧会の開催

令和7年7月8日
 6月27日、臨ギ市内で山東省商務庁及び臨ギ市人民政府が主催する第4回RCEP区域(山東)輸入商品博覧会の開幕式が行われ、当館から小山首席領事が出席しました。 この博覧会は「E路出海、共链全球」(意訳:デジタル化によって海外に進出し、グローバルサプライチェーンを共同で構築する)をテーマとして開催され、会場の臨ギ国際博覧センターにはRCEP加盟国を含む海外の政府機関・団体や企業によって約1200のブースが設置され、日本からも大阪府や和歌山県、新潟県がブースを出し、日本商品のPRを行いました。
 臨ギ市は、人口、面積とも山東省第1位で、諸葛孔明や王羲之といった歴史上の有名人を輩出した土地ですが、商業がとても発達しており、市内には136カ所の卸売市場があり、また、Eコマース企業園が60カ所、中国北方最大のライブコマース基地を擁し、特に越境ECを扱っている会社は3800社あるそうです。
 RCEP(地域的な包括的経済連携)協定は、日本とASEANが推進力となって交渉を進めたもので、ASEAN、日本、中国、韓国、豪州、NZの15カ国が参加しています。地域の貿易・投資の促進及びサプライチェーンの効率化に向けて、市場アクセスを改善し、発展段階や制度が異なる多様な国々との間で知的財産、電子商取引等の幅広い分野のルールを整備することを盛り込んだ経済提携協定です。この協定に基づく原産地証明書の発給数は、山東省が全国トップとされています。
 当館としては、このようなイベントを通じ、RCEP協定の目的や意義が注目され、自由で公正な経済圏の拡大、ルールに基づく多角的貿易体制の維持・構築が促進されることで、日中間の貿易にも寄与することを期待しています。