大豊工業(煙台)有限公司への訪問
令和7年7月15日
7月3日、斎藤総領事は大豊工業の現地工場 (中文: 大豊工業 (煙台) 有限公司) を訪問しました。
愛知県豊田市に本社のある大豊工業(1944年創業)は、同じく同地が拠点のトヨタグループに属する自動車部品メーカーで、主に「すべり軸受」のエンジンベアリングを製造しています。エンジンベアリングとは、エンジン内部のクランクシャフトを支える半割り形の軸受のことで、小さいながらエンジンの心臓部に相当します。
大豊工業が2002年に初の中国拠点として設立した煙台の工場でも、主力製品としてエンジンベアリングを製造して、外資・日系・中国系を問わず国内の多くの有名自動車メーカーに供給しています。同社製品の強みは何といっても、原材料を自己開発・製造していることによる品質の高さにあります。当初これら原材料は日本から輸入していましたが、その後常州に設立した大豊工業傘下の常州恒業軸瓦材料有限公司で代替できるようになり、コスト削減にも結びつきました。現在、同社製品の中国国内における売上げシェアは25%に至るそうです。
同社によると、乗用車用に加えディーゼルエンジン用の製品も生産するなどと、販売先の多角化を図っているとのことです。煙台における前身企業で同種事業を行っていた煙台春生滑動軸有限公司の顧客を引き継げたこともあり、現在の顧客は日系を含む外資と中国系がほぼ半々だそうです。
現在、中国における自動車業界は、環境規制の強化を受け大きな過渡期を迎えています。そのような中でも、ハイブリッドを含め何らかの形でエンジン構造が残っている限り、高品質を強みとする車両部品関連の日本企業の活躍は十分あることを、大豊工業は示していると言えるでしょう。このような例が他の製造業分野でも参考になることを期待しています。
愛知県豊田市に本社のある大豊工業(1944年創業)は、同じく同地が拠点のトヨタグループに属する自動車部品メーカーで、主に「すべり軸受」のエンジンベアリングを製造しています。エンジンベアリングとは、エンジン内部のクランクシャフトを支える半割り形の軸受のことで、小さいながらエンジンの心臓部に相当します。
大豊工業が2002年に初の中国拠点として設立した煙台の工場でも、主力製品としてエンジンベアリングを製造して、外資・日系・中国系を問わず国内の多くの有名自動車メーカーに供給しています。同社製品の強みは何といっても、原材料を自己開発・製造していることによる品質の高さにあります。当初これら原材料は日本から輸入していましたが、その後常州に設立した大豊工業傘下の常州恒業軸瓦材料有限公司で代替できるようになり、コスト削減にも結びつきました。現在、同社製品の中国国内における売上げシェアは25%に至るそうです。
同社によると、乗用車用に加えディーゼルエンジン用の製品も生産するなどと、販売先の多角化を図っているとのことです。煙台における前身企業で同種事業を行っていた煙台春生滑動軸有限公司の顧客を引き継げたこともあり、現在の顧客は日系を含む外資と中国系がほぼ半々だそうです。
現在、中国における自動車業界は、環境規制の強化を受け大きな過渡期を迎えています。そのような中でも、ハイブリッドを含め何らかの形でエンジン構造が残っている限り、高品質を強みとする車両部品関連の日本企業の活躍は十分あることを、大豊工業は示していると言えるでしょう。このような例が他の製造業分野でも参考になることを期待しています。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |