三菱重工とハイアールの合弁会社の訪問

令和7年8月29日
 8月26日、斎藤総領事は青島市即墨区にある三菱重工とハイアールの合弁会社 (中文: 三菱重工海尔(青島)空調机有限公司、以下MHAQ)を訪問しました。150年企業で日本有数の重工業メーカーでもある三菱重工は、エナジー、航空・防衛・宇宙、プラント・インフラ、物流・冷熱・ドライブシステムの4分野を主力としています。
 1993年に設立されたMHAQでは、業務用空調機器を開発・製造・販売・サービス迄手がけ、「三菱重工」及び「三菱重工ハイアール」の2ブランドの下に、主に中国市場向けに販売しています。業務用空調機器については、三菱重工の海外拠点の中で売上高トップを誇ります。工場の敷地内には、高さ100メートルの高ヘッド差試験棟が目を引きます。高層ビルでエアコンの室内機と室外機が上下に大きく離れ設置された場合の機能性・信頼性を確認するため特別に設置された実験棟で、このような施設があるのは業界内でも稀だそうです。まさに性能と品質をとことん重視する日系企業ならではのこだわりが感じられます。
 ビッグネーム同士の合弁としての実情をお聞きしたところ、日本側は開発・製造・技術・品質管理を、中国側は販売・サービス・管理を、との役割分担があるそうです。実務面では、やはり百戦錬磨の日本企業にとっても、「スピード感の違い」が一番の壁のように感じました。また中国製との価格競走に巻き込まれないため、「差別化」に留意しているとのことでした。MHAQでは、3年前に業界で初めて「無風で無音の空調機」を独自開発したほか、昨年には「夜間でも寒さで目覚めない空調機」も商品化しています。是非試してみたいですね! 
 このような企業努力があってこそだと思いますが、MHAQはここ近年、業界全体の伸縮率以上の販売を維持できているそうです。今後も新たな商品開発への飽くなき探求心と、性能面・品質面へのこだわりにより、「三菱重工」及び「三菱重工ハイアール」の両ブランドがこの業界を牽引し続けていくことを期待しています。