プラスワン青島工場の訪問
令和7年9月1日
8月21日、斎藤総領事はアパレル商品の検品を行っているプラスワンジャパン株式会社の青島工場(中文:青島佳益精品服装整理有限公司)を訪問しました。プラスワンは中国及び東南アジア等に34拠点、うち山東省には8工場及び青島に華東地区を統括する総本部を有しており、現地生産された衣料品を日本に輸出する前の検品作業を行っています。
日本のアパレル産業の歴史を振り返ると、1980年代から生産拠点が日本国内から東南アジアへと移り始め、1990年代には更に深圳など中国南方地域へとシフトするようになりました。その後、中国の経済が発展し工員 の人件費が上がるに連れて、生産工場は徐々に華東地区へと広がりを見せ、それに伴いプラスワンの検品工場の数も増えてきました。今では山東省内の拠点数が最も多いものの、今後は河北省や河南省にも拡大していく可能性があるとのことです。
青島工場では、約40人の工員がタグやボタンの取り付け状況、汚れの確認などを手際よく確認するのに加え、機械により異物混入の有無を慎重に確認しています。縫製工場では平均して500枚あたり3本程度の針が折れるとのことで、その重要性がよく理解できました。現在山東省には、日本向けアパレル商品を検品している同様の第三者検品機関が10社近くあるそうです。
実は中国でこのようにアパレル関係の第三者検品システムを持っているのは日本だけのようです。その中で拠点 進出数が最大規模のプラスワンは、今では欧米諸国のアパレル業界からも検品依頼があるほか、中国政府からも国内標準化を進める上で参考にされているとのこと。また韓国でデザイン、中国で生産、日本で販売という「日中韓アパレル協力」の立役者になっているというのも興味深いお話でした。今回の訪問は、日中経済交流の様々な場面で「日本式スタイル」が活用されていることを再認識する貴重な機会となりました。



日本のアパレル産業の歴史を振り返ると、1980年代から生産拠点が日本国内から東南アジアへと移り始め、1990年代には更に深圳など中国南方地域へとシフトするようになりました。その後、中国の経済が発展し工員 の人件費が上がるに連れて、生産工場は徐々に華東地区へと広がりを見せ、それに伴いプラスワンの検品工場の数も増えてきました。今では山東省内の拠点数が最も多いものの、今後は河北省や河南省にも拡大していく可能性があるとのことです。
青島工場では、約40人の工員がタグやボタンの取り付け状況、汚れの確認などを手際よく確認するのに加え、機械により異物混入の有無を慎重に確認しています。縫製工場では平均して500枚あたり3本程度の針が折れるとのことで、その重要性がよく理解できました。現在山東省には、日本向けアパレル商品を検品している同様の第三者検品機関が10社近くあるそうです。
実は中国でこのようにアパレル関係の第三者検品システムを持っているのは日本だけのようです。その中で拠点 進出数が最大規模のプラスワンは、今では欧米諸国のアパレル業界からも検品依頼があるほか、中国政府からも国内標準化を進める上で参考にされているとのこと。また韓国でデザイン、中国で生産、日本で販売という「日中韓アパレル協力」の立役者になっているというのも興味深いお話でした。今回の訪問は、日中経済交流の様々な場面で「日本式スタイル」が活用されていることを再認識する貴重な機会となりました。





