現代農業の状況視察(寿光市)
令和7年9月18日
9月11日、寿光市 (潍坊市)に出張中の斎藤総領事は、現代農業化の現状を確認するため、潍坊市外事弁公室の協力を得て、関連の企業・施設を3か所(海而思(山東)種苗有限公司、潍坊耘図科技創新有限公司、紀都現代農業共富産業園)を視察しました。
第一次産業GDPが全国トップを誇る山東省の中にあって、もともと潍坊市は「中国農業の都」と称されるほど農業が盛んですが、中でも人口110万人の寿光市は「中国野菜の里」として広くその名が知られています。その陰には単なる伝統的産業としての優位性だけでなく、積極的な現代農業化の取り組みが大きく影響しています。今回は主に、ビニールハウスなど施設栽培の分野で、その技術のレベルの高さを学ぶことができました。
斎藤総領事が最も関心を寄せたのはロボット技術です。寿光市は、ロボット技術の施設栽培への応用という点で全国トップ水準にあり、ここを見れば即ち今の中国のロボット水準が大まか分かると言えます。 関係者によると、薬を散布するロボットは既に普及、生育状況を観察し病害を発見した場合に解決方法を提示するロボットは実用化に入った段階、収穫用ロボットは実用化しつつあるが効率にまだ課題が多く、人型ロボットの実現はまだ少し先、という状況のようです。
地球温暖化による農作物への影響、少子高齢化による労働者不足といった 問題は、日本と中国がともに抱える深刻な課題です。その解決に向けた現代農業化の技術は、寿光市でも既に日本を凌ぐレベルまで実用化され、更に相当のスピード感で開発が進んでいました。今はまだ不十分とされる技術的課題も、3~4年のうちには解決するだろうと見込まれています。
このような先端技術のレベル感を寿光市で実感できるのは、山東省ならではの強みと言えます。喫緊の課題に果敢に取り組む姿は、日本にとっても大いに参考になります。この分野での日中交流が一層深まるよう、当館としても更に尽力していきたいと思います。


第一次産業GDPが全国トップを誇る山東省の中にあって、もともと潍坊市は「中国農業の都」と称されるほど農業が盛んですが、中でも人口110万人の寿光市は「中国野菜の里」として広くその名が知られています。その陰には単なる伝統的産業としての優位性だけでなく、積極的な現代農業化の取り組みが大きく影響しています。今回は主に、ビニールハウスなど施設栽培の分野で、その技術のレベルの高さを学ぶことができました。
斎藤総領事が最も関心を寄せたのはロボット技術です。寿光市は、ロボット技術の施設栽培への応用という点で全国トップ水準にあり、ここを見れば即ち今の中国のロボット水準が大まか分かると言えます。 関係者によると、薬を散布するロボットは既に普及、生育状況を観察し病害を発見した場合に解決方法を提示するロボットは実用化に入った段階、収穫用ロボットは実用化しつつあるが効率にまだ課題が多く、人型ロボットの実現はまだ少し先、という状況のようです。
地球温暖化による農作物への影響、少子高齢化による労働者不足といった 問題は、日本と中国がともに抱える深刻な課題です。その解決に向けた現代農業化の技術は、寿光市でも既に日本を凌ぐレベルまで実用化され、更に相当のスピード感で開発が進んでいました。今はまだ不十分とされる技術的課題も、3~4年のうちには解決するだろうと見込まれています。
このような先端技術のレベル感を寿光市で実感できるのは、山東省ならではの強みと言えます。喫緊の課題に果敢に取り組む姿は、日本にとっても大いに参考になります。この分野での日中交流が一層深まるよう、当館としても更に尽力していきたいと思います。



