山東省政府・日本企業対話会の開催

令和7年10月14日
 10月10日、青島市内で、山東省政府と日本企業とのビジネス環境改善に向けた対話会が開催されました。中国側からは宋軍継副省長ほか省及び青島市政府の各担当部門の代表が、日本側は斎藤総領事や皆川JETRO青島事務所長のほか山東省内各地の日本人会の代表者らが出席しました。
 会合では、斎藤総領事の冒頭挨拶に続き、皆川所長からアンケート結果に基づく日系企業の景況感や主要課題について紹介がありました。当地日系企業の総合満足度は3年連続で上昇している一方で、事業拡大から効率化に重点がシフトしつつあるとのことでした。続いて、日系企業の各代表から個別課題の紹介、及びこれらに対する政府側からの回答がありました。
 総括として斎藤総領事から、政府側の誠意ある対応に謝意を示しつつ、山東省が本来備えている比較優位性の魅力をより多くの日系企業関係者に理解してもらうべく、引き続きビジネス環境の改善に向けて支援いただきたいと要請しました。また宋副省長からは、引き続き日系企業が直面する課題の解決に最大限の努力を行うとともに、国内における山東省の経済的位置付けを更に高めていきたいとの発言がありました。
 このようなハイレベルでの実務的な対話会は、普段は区や市レベルでの政府との交流が多い日本企業にとり、よりハイレベルに関心事項が直接伝わることで今後の事業に好影響が期待できるほか、省政府の幹部の皆さんに対しても、大局的な観点から日本企業支援の重要性を理解してもらう意味で恰好の機会と言えます。当館としては引き続き、各レベルで日中双方の意思疎通の機会を増やすことで、相互の信頼関係を更に深め日本企業が安定して事業を展開できるよう支援していく考えです。