青島雪達集団の創立50周年記念式典への出席

令和7年10月20日
 10月17日、青島市即墨区で青島雪達集団の創立50周年記念式典が催され、当館から斎藤総領事が出席しました。  1975年に工員16人の町工場からスタートした雪達集団は、今では2000人を超える大企業に成長しました。1990年代以降、日本との関係も積極的に開拓し、ユニクロをはじめ各種ブランドの商品を製造することでその国際的評価を高めてきました。現在、同社生産量の75%が日本向けに輸出されているそうです。そのため式典には、日本からも多くのアパレル企業の代表が出席しました。
 もともと青島は、紡績業により小さな漁村から工業都市へと発展を遂げた歴史があります。即墨区には他にも同様に、日本のアパレル業界と関係の深い現地企業があります。紡績産業全体がより人件費の安い国々へとシフトする中でも、それを技術面で支えているのはこれら中国企業の海外拠点というのが実情で、雪達集団もカンボジアに生産拠点を有しています。
 中国の企業寿命は約6年と言われている状況下で、50年もの長期にわたり雪達集団を維持発展させることができたのは、同社が流行の変化に迅速に適応するととも、日本の業界からの厳しい品質の要求に誠実に応えてきた賜物と言えます。式典で挨拶に立ったある日本からの出席者からは、コロナ禍での困難な時期を含め納期を99%以上の確率で達成していることが紹介されるなど、雪達集団に対する絶大な信頼感が窺われました。
 アパレルの世界は日々進化し新商品の開発が続いています。今後の新たな50年に向け、雪達集団が日本との絆の糸を更に太く紡ぎつつ、私たちのより豊かな生活実現のため、益々発展し続けることを期待しています。