山東広垠廸凱凱新材料有限公司の訪問
令和7年10月28日
10月21日、淄博市を出張中の斎藤総領事は、第一稀元素化学工業と山東広垠新材料有限公司との合弁企業である山東広垠廸凱凱新材料有限公司の現地工場(以下「GDN」)を訪問しました。第一稀元素化学工業は、レアメタルの一種であるジルコニウム粉末の精製加工販売までを一貫して行う、日本のトップクラスにある企業の一つです。
ジルコニウムは極めて稀な元素で、自動車触媒をはじめとする有毒ガスの浄化、イットリアという化学物質を配分することにより汎用性の高いセラミックスの一種となり、光ファイバー接続部分のロス削減などの目的に使われるほか、医療器具、人工歯、リチウム電池、人工ダイヤモンド、表面処理剤など、日常生活の多くの場面で活用される物の原材料となります。
第一稀元素化学工業は、まだこの用途が広く知られる前の1956年に設立以来、創業者の強いチャレンジ精神に導かれ、国際的に名が知られるまで成長を遂げてきました。GDNはイットリアを配分する高純度セラミックスに特化し、製造販売を一貫して行っています。
2014年に原料の調達先である地場の(現:長裕集団の傘下)山東広垠新材料有限公司との合弁で設立されたGDNは、原料の安定調達と第一稀元素化学工業の高い技術力が特徴で、同社にとり中国で唯一の生産拠点です。ジルコニウムを粉末状に精製加工し、約8割を国内向けに供給しています。自動化された巨大な工場施設内で精製加工されていくと、最大0.45ミクロンの万能粉末へと生まれ変わります。GDNの品質優位性は、精製過程における異物除去ノウハウの高さや安定した品質にあります。中国系の競合他社と比べ価格が高くても、高品質を求める需要は昨今の国内の経済状況下でも確実に増大しているとのことです。
同社製のジルコニウム加工物はインプラントの材料にも使われています。そういえば斎藤総領事も、数年前に中国でインプラント治療をしましたが、もしかしたらそこにもGDNの技術力が潜んでいたのかもしれないと思うと、耳慣れない元素にも急に親しみが湧いてきました。目に見えない部分で大きな貢献をしている日本の技術力の奥深さを実感する大変良い機会となりました。
ジルコニウムは極めて稀な元素で、自動車触媒をはじめとする有毒ガスの浄化、イットリアという化学物質を配分することにより汎用性の高いセラミックスの一種となり、光ファイバー接続部分のロス削減などの目的に使われるほか、医療器具、人工歯、リチウム電池、人工ダイヤモンド、表面処理剤など、日常生活の多くの場面で活用される物の原材料となります。
第一稀元素化学工業は、まだこの用途が広く知られる前の1956年に設立以来、創業者の強いチャレンジ精神に導かれ、国際的に名が知られるまで成長を遂げてきました。GDNはイットリアを配分する高純度セラミックスに特化し、製造販売を一貫して行っています。
2014年に原料の調達先である地場の(現:長裕集団の傘下)山東広垠新材料有限公司との合弁で設立されたGDNは、原料の安定調達と第一稀元素化学工業の高い技術力が特徴で、同社にとり中国で唯一の生産拠点です。ジルコニウムを粉末状に精製加工し、約8割を国内向けに供給しています。自動化された巨大な工場施設内で精製加工されていくと、最大0.45ミクロンの万能粉末へと生まれ変わります。GDNの品質優位性は、精製過程における異物除去ノウハウの高さや安定した品質にあります。中国系の競合他社と比べ価格が高くても、高品質を求める需要は昨今の国内の経済状況下でも確実に増大しているとのことです。
同社製のジルコニウム加工物はインプラントの材料にも使われています。そういえば斎藤総領事も、数年前に中国でインプラント治療をしましたが、もしかしたらそこにもGDNの技術力が潜んでいたのかもしれないと思うと、耳慣れない元素にも急に親しみが湧いてきました。目に見えない部分で大きな貢献をしている日本の技術力の奥深さを実感する大変良い機会となりました。