アナゴ加工工場の訪問
令和7年11月14日
11月4日、日照市に出張中の斎藤総領事は、栄信集団傘下の水産加工工場(中文: 日照日栄水産食品有限公司)を訪問し、アナゴ加工の様子を視察しました。総領事にとっては、昨年1月に同じ日照市内にある山東美佳集団傘下の工場に続き、アナゴ加工の現場訪問は2回目となります。
栄信集団は美佳集団と並び日照市を代表する水産業者の一つで、日本企業とも30年以上の長い交流があります。日本最大の水産会社であるマルハ二チロも主要顧客の一つで、同集団傘下の3工場で異なる種類の水産物を委託加工しています。
日本では鰻と同じく一般的なアナゴですが、中国でアナゴを見かける機会は稀です。鰻には 「河鰻」、アナゴには「星鰻」という中国語名があるのに、まとめて「鰻魚」と呼ばれることも多いようです。見た目はよく似ていますが、鰻が淡水魚なのに対しアナゴは海水魚、鰻は脂が乗り蒲焼に適しているのに対し、アナゴは淡白で上品な味のため天ぷらや寿司などに適しているといった違いがあります。またアナゴは鰻に比べカロリーや糖質が低いというのも特徴の一つです。
冬季がアナゴの収穫期ということで、見学した工場では、主に日照沖で漁獲されたアナゴが、熟練工により手際よく加工されていました。その量は1日あたり5~6トンにも上るそうです。骨抜きなど機械化しにくい作業が多いとのことで、昔ながらの工場らしい光景でしたが、マルハ二チロ関係者によると、中国人の技術力は今でも他国で容易に代替できないほど高いとのことでした。栄信集団をはじめとする中国国内の複数の工場で加工されたアナゴが、日本の回転寿司チェーン店の約9割の需要を満たしているそうです。
工場の視察後、栄信集団系の日本料理店「和園」では、アナゴを使った料理を数点試食することができ大変美味しかったです。将来的には中国でもアナゴへの注目度がより高まり、(斎藤総領事が好物の)「アナゴ一本」というメニューが中国の寿司屋でも手軽に味わえる日が来るのを楽しみにしています。


栄信集団は美佳集団と並び日照市を代表する水産業者の一つで、日本企業とも30年以上の長い交流があります。日本最大の水産会社であるマルハ二チロも主要顧客の一つで、同集団傘下の3工場で異なる種類の水産物を委託加工しています。
日本では鰻と同じく一般的なアナゴですが、中国でアナゴを見かける機会は稀です。鰻には 「河鰻」、アナゴには「星鰻」という中国語名があるのに、まとめて「鰻魚」と呼ばれることも多いようです。見た目はよく似ていますが、鰻が淡水魚なのに対しアナゴは海水魚、鰻は脂が乗り蒲焼に適しているのに対し、アナゴは淡白で上品な味のため天ぷらや寿司などに適しているといった違いがあります。またアナゴは鰻に比べカロリーや糖質が低いというのも特徴の一つです。
冬季がアナゴの収穫期ということで、見学した工場では、主に日照沖で漁獲されたアナゴが、熟練工により手際よく加工されていました。その量は1日あたり5~6トンにも上るそうです。骨抜きなど機械化しにくい作業が多いとのことで、昔ながらの工場らしい光景でしたが、マルハ二チロ関係者によると、中国人の技術力は今でも他国で容易に代替できないほど高いとのことでした。栄信集団をはじめとする中国国内の複数の工場で加工されたアナゴが、日本の回転寿司チェーン店の約9割の需要を満たしているそうです。
工場の視察後、栄信集団系の日本料理店「和園」では、アナゴを使った料理を数点試食することができ大変美味しかったです。将来的には中国でもアナゴへの注目度がより高まり、(斎藤総領事が好物の)「アナゴ一本」というメニューが中国の寿司屋でも手軽に味わえる日が来るのを楽しみにしています。

