日世の青島生産拠点の訪問

令和7年11月25日
 11月18日、斎藤総領事は日世の青島生産拠点 (中文: 日世(青島)電機有限公司) を訪問しました。
 日世はソフトクリーム関連の製品や機械を製造しています。その販売量では日本市場シェアでトップを誇り、例えばコーンの部分は約90%、モナカ型アイスの表面部分はほぼ全てをカバーしているとのことです。世界市場でも三大メーカーの一つに数えられています。
 中国では4都市で生産工場を開設しており、うち3か所が山東省内に所在しています。2014年に開設された青島工場では、ソフトクリーム用の製造機器を生産し、主に中国市場向けに供給しています(煙台ではソフトクリームの部分を、潍坊ではヨーグルト用のフルーツ具材をそれぞれ生産)。青島製品は中国国内の多くの著名テーマパークや外資ファーストフードチェーン店など約2万店舗で採用されています。 
 製造機器の善し悪しは、空気の混合技術などの微妙なさじ加減によって差異が現れ、それがソフトクリームの滑らかさや溶けやすさに大きく影響するそうです。工場内では一台の機器を造るのに想像以上に多数の部品類が使われているのが確認でき、食感が良くて美味しいと感じるソフトクリームを一つ作るにも、このような精緻な技術が使われているのかと勉強になりました。
 今年からは東南アジアをはじめとする第三国市場向けの輸出にも本格的に取り組んでおり、既に生産量全体の約20%を占めるに至っているとのこと。青島発の日世ブランド製品が、ソフトクリームを通じより多くの中国及び世界中の人達に笑顔と幸せを届けるべく、今後も発展を続けていくことを期待しています。