日本産酒類商談会in青島

12月2日、日本産酒類の担当官庁である国税庁及びJETRO青島事務所による共催で、日本産酒類商談会が青島市内のホテルで開催されました。去年に続き2回目となる今回は、日本産酒類を扱う日本・中国関連企業約30社がブース出展を行い、省内各地のバイヤーや飲食店関係者、酒愛好家が約250名ほど参加し、大変盛況な会となりました。
開会式には、日本から来訪した国税庁職員のほか、JETRO青島・上海事務所関係者、当館の小山首席領事なども参加しました。その後は、中国人講師による日本産酒類のPRセミナーも行われ、参加者には日本酒の基礎知識やペアリング理論、販売技術について学ぶ貴重な機会となりました。
中国で一般に「日本清酒」と呼ばれる日本酒には、毛細血管の働きを活性化させる成分が含まれており、老化の防止や痴呆症の改善など、適量を飲み続けることで健康維持の効果があるとされています。日本には1400社以上の酒蔵があり、日本酒だけで1万以上の銘柄があると言われています。一気飲みの乾杯文化が根強く残る山東省ですが、高齢化社会が進む中で、様々な味わいをゆっくり楽しみつつ健康にも有効な日本酒が更に浸透していくことを期待しています。
また日本酒のほかにも、ウィスキー、梅酒、焼酎など、日本産酒類は多岐にわたります。日本料理だけでなく中国料理にも合う酒や、アルコール度数の高い酒が苦手な若者でも気軽に楽しめる酒など、その選択肢は豊富にあります。特に海鮮料理が自慢の山東省の沿海部では、地元料理に合うペアリングは今後、大きな可能性を秘めていると思われます。当館としても、このようなイベントを通じて、皆さんの食文化がより豊かになるヒントの場を提供できるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。