NEC済南拠点の訪問

令和8年2月10日
 2月3日、斎藤総領事はNECの済南拠点(中文: NEC軟件済南有限公司)を訪問しました。1899年創業と歴史の長いNECは、日本を代表するITサービスと情報社会インフラの事業者で、特に生体認証の精度の面では世界一の技術を誇っています。
 中国との関係では、日中国交が正常化した1972年に移動式衛星ステーションの受注を得たのが最初で、その後は徐々にハードウエアからソフトウェア開発へと業務内容をシフトしてきました。中国には現在、業種ごとに5か所に拠点を有しています。
 2005年に開設された済南拠点では、日本向けのソフトウェア開発を担当しています。業務の性格上、日本語人材が豊富なのが特徴で、その数は300人以上いる社員の9割近くに達します。日本語科を有する高等教育機関は数多くあるも、そもそも理系での外国語人材は少ないようで、NEC済南でも入社後に日本語を習得する人が多いそうです。
 情報セキュリティへの関心が高まる中、中国でオフショア開発の事業を続ける意味も問われ続けています。それでも品質で優位性を持つ日本と、開発スピードに優位性がありスケールメリットのある中国が協力し合うことで、両国ともにウィンウィンの関係を構築できる余地は大きいはずです。発展スピードが著しいデジタル領域だからこそ、「変わり続けることを変えない」をモットーとするNECが済南を舞台に挑戦を続けることで、この命題に前向きな解決策を提示してくれることを期待しています。