斎藤総領事の千仏山訪問

令和8年3月16日
 3月12日、済南市を出張中の斎藤総領事は、市内中心部からほど近い千仏山を訪問しました。済南三大名勝地の一つに数えられる千仏山は、標高285メートルとさほど高くはありませんが、(山東省諸城地方の出身とされる)舜帝がこの土地を開墾したと言われており、昔から地元民に親しまれてきました。
 山の各地に見所がある中で、一番の名所は興国禅寺の裏手にある磨崖仏です。岩肌に隋の時代に彫られた仏像が数多く残っており、それがこの山の名称の由来にもなっています。山頂からは済南市の全域を一望することができます。頂上付近にドローンのレンタル自販機が設置されているのは、今の中国を象徴していると言えますが、あいにくこの日は空が霞んでいたため、利用者を見かけることはできませんでした。
 山の麓では、高さが28メートルある金色の弥勒大仏が目を引きます。案内 板によると、名古屋にある妙香園という会社の社長で済南市の名誉市民でもある田中富治郎氏が、日中友好と済南の発展を祈念して寄贈し、2000年に建立されたとのことです。また北口の付近には「中日友誼櫻林園」の石碑が あります。済南市と友好都市関係にある和歌山市が、友好10周年を記念して1993年に寄贈したものです。
 そう言えば、中国各地に日中友好のシンボルとして桜の植林地が存在します。毎年繰り返し美しい花を一瞬だけ咲かせる桜は、まるで私たちに対し、息の長い日中交流の大切さを定期的に思い起こすきっかけを与えてくれているような気がします。また桜の木は管理が大変だと聞いています。数十年にわたり大切に管理してくれている地元政府の皆さんにも感謝の気持ちで一杯です。今年ももうすぐ桜の時期が訪れます。千仏山をはじめとする各地の桜の名所で、可憐な花びらが多くの人に様々な思いや夢を届けてくれることを期待しています。