タキイ種苗の中国拠点の訪問
令和8年4月7日
昨年末、斎藤総領事は同僚とともに、青島市即墨区郊外にあるタキイ種苗の農地を訪問しました。タキイ種苗は創業が1835年と大変古く、日本を代表する種苗会社です。
同社は1995年、青島市城陽区に中国拠点を開設しました(中文: 青島黄瀧種子有限公司。香港企業との合弁)。日本で開発した野菜や花卉の新品種の中国における環境や市場への適応性を試験し、中国の各地事情に適するように改良した種子を販売しています。青島市内の花壇でよく見かけ、冬季でも花壇に色どりを与えている葉牡丹は、半分以上が同社の試験を合格した種子が使われています。
今回見学したビニールハウスでは、各種の野菜や花卉類が、一つの作物につき数十種ずつ区分けされ、様々な条件の下で試験栽培されていました。納得のいく結果が出るまでには数年を要し、かつ実際に商品化に至るのは全体の2割にも満たないことも多いそうです。美味しいと感じる野菜、綺麗だと感じる花が日の目を見るまでには、途方もない苦労が積み重ねられていることを実感しました。
種子の世界では、技術の流出を予防するため、今では花粉のできない品種開発が世界の主流となっています。しかしながら食品の場合、技術以上に乗り越えるのが難しいのは、どうやら文化の「壁」のようです。タキイ種苗の主力品種の一つ「桃太郎トマト」は、日本国内トマトとして店頭でも良く見かけるメジャーな品種でありますが、中国製に比べると皮が割れやすく輸送しにくく、中国市場ではトライはしたものの広く受け入れられるには至らなかったそうです。果たして、進化の続く種子改良の技術力は、人類が幼い頃から慣れ親しんできた食文化の嗜好さえも変えさせることができるようになるのでしょうか。そういう観点からも、タキイ種苗の今後の挑戦を見守っていきたいと思います。
同社は1995年、青島市城陽区に中国拠点を開設しました(中文: 青島黄瀧種子有限公司。香港企業との合弁)。日本で開発した野菜や花卉の新品種の中国における環境や市場への適応性を試験し、中国の各地事情に適するように改良した種子を販売しています。青島市内の花壇でよく見かけ、冬季でも花壇に色どりを与えている葉牡丹は、半分以上が同社の試験を合格した種子が使われています。
今回見学したビニールハウスでは、各種の野菜や花卉類が、一つの作物につき数十種ずつ区分けされ、様々な条件の下で試験栽培されていました。納得のいく結果が出るまでには数年を要し、かつ実際に商品化に至るのは全体の2割にも満たないことも多いそうです。美味しいと感じる野菜、綺麗だと感じる花が日の目を見るまでには、途方もない苦労が積み重ねられていることを実感しました。
種子の世界では、技術の流出を予防するため、今では花粉のできない品種開発が世界の主流となっています。しかしながら食品の場合、技術以上に乗り越えるのが難しいのは、どうやら文化の「壁」のようです。タキイ種苗の主力品種の一つ「桃太郎トマト」は、日本国内トマトとして店頭でも良く見かけるメジャーな品種でありますが、中国製に比べると皮が割れやすく輸送しにくく、中国市場ではトライはしたものの広く受け入れられるには至らなかったそうです。果たして、進化の続く種子改良の技術力は、人類が幼い頃から慣れ親しんできた食文化の嗜好さえも変えさせることができるようになるのでしょうか。そういう観点からも、タキイ種苗の今後の挑戦を見守っていきたいと思います。
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