ハイセンス日立の工場訪問

令和8年5月8日
 4月29日、斎藤総領事は青島市黄島区にあるハイセンス日立の工場、青島海信日立空調系統有限公司を訪問しました。ハイセンスは2003年に(旧)日立空調システムと、この合弁会社を設立し、国内向けの商用エアコン事業を本格化しました。現在「ハイセンス」、「日立」、「YORK VRF」の3ブランドの商品を製造しています。2011年~2024年の間で生産量は20倍以上に増加し、マルチエアコン業界で国内トップのシェアを占めるに至りました。 
 中国における商用空調の市場は、おりからの建設ブームの波に乗り、特に新築マンションでは、室外機の設置スペースに制限があることから、日本で1980年代の後半以降普及が始まった、室外機1台につき複数の室内機が使えるマルチ方式を中国市場に投入することにより、一気に普及したという歴史があります。2003年に設立されたハイセンス日立では更に、2008年から工場の自動化に積極的に取り組んできました。その結果、2020年から稼働を始めた第三工場では、半分以上のプロセスが自動化されており、上記の13年間で一人あたりの作業効率は4倍以上に高まったとのことです。また「快適な仕事、健康な生活」をモットーにしているだけに、工場内はとても清潔に保たれ、社員用の食堂や休憩施設も充実していたのが印象的でした。 
 日立がエアコン事業をボッシュに譲渡したため、近く「ハイセンス日立」の 看板は架け替えられるそうですが、技術面での日中協力体制は引き続き継続されるとのこと。日中協力のシンボル的な存在として、今後ともハイセンスが両国経済関係の模範例を示し続けてくれることを期待しています。