東海澱粉の青島駐在事務所の訪問

令和8年6月11日
 6月5日、斎藤総領事は東海澱粉の青島駐在事務所を訪問し、同社の活動状況などにつき意見交換しました。東海澱粉は1945年の創業以来、澱粉に関連する様々な事業を展開し、食品関係の総合商社として成長してきました。例えば蒲鉾に使うすり身原料の日本でのシェアはトップクラスを誇るなど、業界内では広く知られた存在です。取扱い商品のうち約4分の1が輸入品とのことです。
 中国には4か所の現地法人に加え、青島を含む7か所に駐在事務所を開設しており、約200か所の現地工場との協力関係の下に、日本へ農水産物の生鮮冷凍品や加工品を輸出するための業務を行っています。特に農産品の割合は約7割を占めており、山東省では生姜、ニンニク、玉ねぎ、ニンジン、ほうれん草などの扱いが多いとのことです。
 東海澱粉の大きな特徴の一つは、食感など顧客側の細かな二ーズに応えるべく、静岡の研究開発室で現地工場と同一の機材を試作し、澱粉配分など微妙な調整を両者が同時に行っている点です。また品質管理保証にも強い拘りがあり、本社の品質保証部は社長直属の組織として独立しており、営業部門からの横やりが入らない体制となっています。もちろん海外での安全管理にも万全の体制が敷かれています。
 近年は日本の食品業界でも人員不足が目立ち、半加工品や最終加工品、無加熱で摂取できる商品などの輸入依存度が高まっています。東海澱粉は現地法人よりも駐在事務所の存在感が大きいように見えるのが特徴的です。青島駐在事務所は今年、開設30周年を迎えました。中小規模の企業であってもしっかりと中国に根づき、日本の食卓を支える重要な役割の一部を担っている姿を確認することができ、大変勇気づけられる思いがしました。