鈴竹の青島拠点の訪問

令和8年7月24日
 7月17日、斎藤総領事は株式会社・鈴竹の青島拠点を訪問しました。1932年創業の鈴竹はガラス容器のメーカーです。ガラス容器は大きく酒瓶、食調瓶 (食料・調味料用)、化粧瓶の3タイプに分類され、メーカーも棲み分けされているそうですが、鈴竹では主に化粧品用を取り扱っています。
 鈴竹の中国との関係は、1993年の杭州工場設立に始まり、中国国内の日本化粧品メーカー向けのガラス容器を、当初はハンドメイドで製造していたそうです。今では2005年に設立された青島拠点に全てが集約され、オートメーション化も進み、製品の約7割が日本向けの輸出となっています。青島拠点はまた、中国でガラス容器を製造している唯一の日本企業でもあります。
 プラスチック容器とガラス容器は、時代により需要の変動があるそうですが、現在は高級感のある見栄えに加え、海洋プラスチックごみの問題やリサイクルの観点からも、再びガラス容器の需要が高まっているとのことです。ガラス製品の原材料は天然資源と化学物質の混合と思われがちですが、実はガラスのリサイクル品の割合が全体の7割を占めるそうです。工場の敷地にはこれらリサイクル品が大量に集積されていました。白酒の空き瓶が多いというのは、なんとも中国らしい話です。
 中国における日本企業の役割が大きく変化しつつある中で、鈴竹のような中小規模の日本企業が長年にわたり活動し続け、着実に業績の向上に結びつけているのは頼もしい限りです。残念ながら今回、その特筆すべき秘訣を知るには至りませんでしたが、時勢に乗りつつ身の丈に合ったビジネスを貫くという姿勢が、今の中国でも十分通じるということを感じられたことは大きな収穫でした。